アウグスブルク
Augsburg 1520 / alea社 /
Karsten Hartwig作
プレイ人数:2-5人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:25-75分
ワンポイントセールス:ゲームの展開上、何が必要かを見極めるのが必要。
富豪ヤコブフッガーが貴族にお金を貸して、その借金を棒引きにする代わりに地位や名誉を高めてゆくゲーム。
借用証書のカードには、4人の貴族の顔と数字が書かれています。そのほかにどの貴族にも借用証書として使える、ジョーカーがあります。まずゲーム最初に配られた借用証書を持ち金で買い取ります。カードにより価値が違うので、買い取れる枚数はプレーヤーにより違ってくるかもしれません。通常全て買い取れるわけではないので、どの組み合わせで買うかもポイントになります。
プレイは、貴族一人ずつに対して、順番に行われます。まず茶色のPhilippに対して、何枚の借用証を提示できるか順番にビットします。このとき使えるカードは、茶色のPhilippとジョーカーだけです。順番が回ってきた時にできるのは3種類です。パスをして、その貴族のビットから降りるか、それまでに提示されている枚数を超える数を提示するか、それまでに提示された最高数と同じ枚数提示するかです。もし、自分の番になったときに前回提示した数が最高だったら、(つまりその間他のプレーヤーがパスか同じ枚数の提示しかしなかったら)それでビットは終わりになります。それ以上続けることも増やすこともできません。最高の枚数を提示したプレーヤー全て、そこで提示した枚数のカードを表にします。提示した中にカードで一番大きな数字が書かれたカードを提示したプレーヤーは、提示したカード全てを捨てます。(これでこの貴族に対する借金を棒引きにしたわけです)
その代わりに、このプレーヤーは、並べられている特権カードの中から1枚を選び、そこに描かれている3種類の特権の内、2つを行うことができます。お金の特権を使えば、ラウンド終了時に与えられる収入が増えます。地位の特権は、ラウンド終了時に与えられるポイントが増えます。役職の特権なら、ラウンドの開始時に配られる借用書の枚数が増えます。(ただし、これは支払がないと手札にできません)
また、役職がすでに充分上がっていたら、ラウンドの開始時に無償で借用書を手に入れることができたり、教会やドームを特権カードを使わずに立てられる「建築士」の権利を獲得できます。教会やドームは、建築士を手に入れなくても、建設することはできますが、その場合は特権カードの能力一つを使う必要があります。教会を建設していないプレーヤーは、どんなに多くポイントを獲得できたとしても、25ポイント以上になれません。また、ドームのないプレーヤーは45ポイントを越えられないのです。したがって、そのポイントを超えそうなプレーヤーは、これらを急いで建てなければなりません。さもないと、余ったポイントは捨てることになります。
なお、最高枚数提示して、表にしたカード弱くて特権カードを獲得できなかったプレーヤーも残念賞として、現金収入があります。
これらを、5人の貴族に対して行ったら1ラウンド終了です。その間獲得した物は、自分のボードにタイルを置いて、状況を示します。ラウンドの最後には収入とポイントの獲得があります。そして、次のラウンドのために借用書を配り、その中から手持ち資金と考慮して何枚かを買い取って次のラウンドの開始です。
これを、プレー人数に応じて4〜7ラウンド行い、最も多くのポイントを持っているプレーヤーの勝ちです。獲得ポイントが多くても教会やドームがないため、勝てないこともあります。
なお、特権カードには、その時点ですぐに現金やポイントを獲得することができるものもあります。ビットに勝って特権カードを獲得することも大事ですが、どの特権を使うかはもっと大事です。教会やドームがないためポイントを無駄にしないようバランスを考えます。
対象年齢が示すように、ルールは難しくはありませんが、戦略性の強いゲームです。特にビット枚数は重要です。通常せりではできるだけ安く落とすことを目指しますが、これでは少なすぎるビットでは、カードの力により勝てないことが多いのです。強いカードがないなら、はじめから多い枚数ビットする必要があります。