エウロパ | Europa1945-2030 | ||
Euro Games社 | Duccio Vitale & Leo Colovini作 | ||
プレー人数 | 対象年齢 | プレー時間 | |
3〜6人 | 12歳以上 | 2時間 | |
ワンポイントセールス: コマの配置、交渉、その後のコマの展開など、随所で連略が要求されます。 ゲームのポイントになる国民投票の順番が毎回変わるため、ゲーム展開が毎回違います。 |
世界大戦が終わった1945年から2030年までのヨーロッパをシュミレーションしたゲームです。プレーヤーは、ヨーロッパの発展と安定を目指して、各国をEUに加盟させるべく努力をします。
ゲームはこの期間を4ラウンドに分けて行います。2ラウンドまでは旧西ヨーロッパだけがEUの参加資格があります。3ラウンド目からはベルリンの壁崩壊に伴い、東ヨーロッパもEU参加資格を有します。しかし、残念かことに、このころから民族紛争が各地で勃発します。ヨーロッパの安定には、民族紛争の解決が必要です。
プレーヤーは各国にコマを派遣してEU参加を即します。派遣されたコマが、決められた最低数を越え、なおかつ過半数の賛成が得られればEUに参加できます。この時に単独プレーヤーのコマだけでは過半数を越えないことが多いので、連合を模索します。連合に参加してEU加盟を成功させた人だけに勝利ポイントが与えられるので、この連合の模索がゲームの中心ポイントです。プレーヤーは交渉力を駆使して自分に有利な連合を目指します。
EU加盟のほか、紛争解決に努力しても勝利ポイントが得られます。しかし、紛争が解決しなかった場合には、努力の足りなかったプレーヤーが失点となります。
プレーヤー間の力のバランスを読み、交渉力を駆使する戦略性の高いゲームです。
うまくシュミレーションさせているので、ドイツやフランスは簡単にEUに加盟しますが、スイスはほとんど不可能です。民族紛争はやはりユーゴスラビアでの勃発の可能性が大きくなっています。
ヨーロッパ人である作者が、ヨーロッパをどう見ているかがよくわかります。