アメン・ラー | Amun-Re | ||
Hans im Gluck社 | Reinere Knizia作 | ||
プレイ人数 | 対象年齢 | プレイ時間 | |
3〜5人 | 12歳以上 | 90分 | |
ワンポイントセールス: ほしいものが、簡単に競り落とせない。 |
03年ゲーム大賞ノミネート。
ゲームボードはナイル川をはさんだ古代エジプトをあらわしています。そして15のエリアに分割されています。それぞれのエリアには特徴があります。人手を入れれば農地となるもの、またその農地となるものの量も違います。定期的な収入が得られるもの、不作のときに収入が得られるもの、最終ポイントが得られるもの、などなどです。
ゲームは前半戦と後半戦に分けられています。そして、それぞれ3ラウンド行います。つまり全部で6ランド行ってゲーム終了となります。各ラウンドの最初に、そのラウンドに競りにかけられるエリアが決まります。競りに賭けられるエリアの数はプレイ人数と同じです。すべてのプレーヤーはひとつずつのエリアを競り落とせます。競りに賭けられるエリアには、競りカードが置かれています。プレーヤーは順に、ほしいエリアの競りカードの価格の上に自分のマーカーを置きます。価格は0,1,3,6,10,15,21・・・と加速度的に高くなってゆきます。全員がすべて別々のエリアを選んだら、競りは終了です。しかし、同じエリアにマーカーが複数置かれたら、競りは続行します。そこで最高の価格をつけた人以外は、他のエリアにマーカーを移動させなければなりません。(同じエリアでより高くせり上げることはできないのです)。そこも単独でなければ、安い人はマーカーを移動させます。そして、全員が別々のエリアにマーカーを置くまで続けます。買い入れるエリアが決まったら、順に3つの行動を行います。まずアクションカードの購入。農民の雇い入れと配置、ミラミッド建設資材の購入と配置です。アクションカードは、ゲームをゆりに展開できるものや、条件をそろえれば、勝利ポイントが得られるものなどがあります。ただし、アクションカードの購入枚数には上限があり、それは自分が持っているエリアに描かれています。農民は雇い入れ次第は位置しなければなりません。ただし、それぞれのエリアには農民配置に上限があります。ピラミッド資材3個でピラミッド1個作ることができます。エリアに置かれている資材が3個になると自動的にピラミッド1個と交換します。これら3種類の購入価格は決まっています。それぞれ1個なら1,2個なら3,3個なら6,4個なら10・・・。資金に余裕があっても、まとめて購入するのは、たいへんです。全員がこれら3つのアクションを終えたら、神様への貢物を決めます。全員が任意のお金を秘密裏に握って、同時に公開します。一番多く握った人は、任意のものを3つもらえます。2番目は2つです。お金の代わりに「-3」のカードを握ることもできます。この場合、お金が3もらえます。そして、全員の貢物、お金と-3カードの合計を出します。それにより、エリアによっては特別収入があることもあります。また、各エリアに雇い入れられた農民の数により収入を得ますが、この単価もこれで決まります。前後半の最終ラウンドでは、勝利ポイントが得られるエリアがありますが、その単価もこれによって決まります。
これを3ラウンド行ったら、前半終了で得点計算を行います。ピラミッドの数に応じて勝利ポイントが得られます。また、手持ちのボーナスポイントが示されたアクションカードが示す条件を満たしていたら、ボーナスポイントが得られます。また、ナイル川のそれぞれ両岸で、最高の数のピラミッドを持つエリアにはポイントが与えられます。
前半が終わったら、すべてのエリアはまた中立に戻ります。農民もいなくなります。ピラミッドとその資材だけは残っています。大きく時代が移ったということでしょう。そして、前半と同じことを行います。ただし、たくさんのピラミッドが建設されているエリアなどもあり、せりはよりエキサイトな物となります。
前後半終わって、勝利ポイントが一番多い人の勝ちです。
タイミングによる(前半なのか、後半なのか。何ラウンド目なのか。)エリアの価値をよく見分けて競りを行います。
Kniziaらしく、多くの要素が微妙に絡み合ったゲームです。プレイ時間も長く、お手軽ゲームではないかもしれませんが、じっくり楽しめるゲームに仕上がっています。