エルサレム
Jerusalem / Red Glove / Michele Mura作
プレイ人数:2〜4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:90分
エルサレムの街の各区画で支配権を得て自分の塔を建てるゲームです。
ゲームは5ラウンドに渡って行われます。各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。第1フェイズでは手番順カードをセリます。その時点で勝っているプレーヤーが任意の手番順カードを1枚指定してそのセリをはじめます。こうして各プレーヤーが1枚ずつ手番順カードをセリ落とします。最後の1枚は競争者がいないので無償で手に入ります。この後アクションカードをプレーヤー人数分用意し、これらを手番順カード1番のプレーヤーが受け取り、そこから任意の1枚を受け取って2番のプレーヤーに残りを渡します。これを続けてすべてのプレーヤーが1枚ずつアクションカードを手にします。
次のフェイズは、コマの獲得と配置です。手番順カードには獲得できるコマの数が描かれています(1番が7個、2番が6個、3番が5個、4番が4個)。これをストックから受け取りボード上に配置します。ボード上は6つのブロックに分かれており、その内ダビデの塔のブロックを除く5つのブロックは3つのエリアに分かれています(ダビデの塔は1エリア)。これら16のエリアに任意にコマを配置することができます。また、コマは配置せずに次のラウンドのために残しておくこともできます。なお、コマを配置する時に自分の男爵コマを一緒に配置することもできます。男爵コマが置かれたエリアは、後のプレーヤーがそこにコマを置くことができなくなります。
こうして順番にすべてのプレーヤーのコマの配置が終わったら、まずダビデの塔の支配権をチェックします。支配権はそのエリアに一番多くのコマを配置しているプレーヤーが得ます。同数の場合は、手番順カードの番号が小さいほうが(先に配置したほう)が支配権を得ます。ダビデの塔での支配権を得たプレーヤーは、収入を得るほかにそこにあるコマ1個を男爵が置かれていない任意のエリアに移動さえせることができます。
その後で、ゲームボード下側3つのブロック(エリアではない)の支配権をチェックします。左側の支配権を持っているプレーヤーは、手元に残ったコマを1つストックに戻すことにより、アクションカードを1枚獲得できます。中央のブロックの支配権を持っているプレーヤーは、お金で名誉ポイントを買うことができます。右側のブロック支配権を持っているプレーヤーは、他のプレーヤーの名誉ポイントを自分の名誉ポイントに取り換えることができます。
その後、5つのブロックの15のエリアについてそれぞれ支配権をチェックし、そこに描かれているもの(お金・コマ・名誉ポイント)を獲得します。
その後で、持っている名誉ポイントを使って塔を建てます。これも手番カードの順番です。塔の建設コストは、建てる塔の階数+1です。つまり3階部分を建てるのには4ポイント必要です。また、その階数を最初に建てるプレーヤーは余分に1ポイント必要です。つまり、だれも全く塔の建設を行っていない時に、まず1階を建てるためには3ポイント必要になります。塔を建設できるだけの名誉ポイントを持っているプレーヤーは、必ず建設する必要があります。次のラウンドのために残すことはできません。半端になった名誉ポイントは残ります。
2〜4ラウンドでは最後にイベントが起こります。これらのイベントはそのラウンドの最初にカードを表にして公表されます。ラウンドの最後に起こるイベントを考慮してコマの配置を行った方がよいかもしれません。
次のラウンドに移る前に、男爵コマだけは手元に戻ります。コマはそのまま置かれたままで、次のラウンドでも効果を発揮します。
手番順が早いと、多くのコマを獲得できて配置できるだけでなく、男爵コマを使ってエリアの支配権を確保できます。また、同数の場合支配権がえれれるので有利です。手番が最後のプレーヤーは、獲得できるコマの数は少ないのですが、後からコマを置かれる心配が少ないので、狙ったエリアの獲得ができるかもしれません。その価値の差は手番順カードのセリの価格に反映されることでしょう。
どのエリアを狙い誰と戦うかをうまく判断してください。