ヴァルドラ
Valdora / Abacus / Michael Schacht作
プレイ人数:3〜5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分
ワンポイントセールス:目的を達成するためには準備が必要。

 契約を達成することにより得点を得ます。契約を達成するためにはいろいろ準備が必要です。まず、契約書が必要です。契約書には「何を」「どこへ」運ぶかが書かれています。この契約書は契約書の本が置かれている街へ行き、ここでコインを支払うことにより獲得できます。いろいろの契約がありますので、自分にとって履行しやすい契約を選ぶことになるかもしれません。ほとんどの契約は、宝石をいずれかの場所に運ぶことになっています。宝石を運ぶためには、専用の装備が必要です。装備は、装備の本が置かれている街に行きゴールドを支払って手に入れることができます。装備は7種類ありますが、同じ装備を2つ以上持つことはできません。ゲーム開始時はゴールドを運ぶ装備だけを持っていますので、これを使ってまずゴールドを手に入れる必要があるかもしれません。
 ゲームボード上には、5つの街(装備が手に入る街2つ、契約書が手に入る街2つ、宝石が手に入る街1つ)のほか、コインが手に入るマス、宝石が手に入るマス、契約を達成できるマスが描かれています。装備にはそれぞれ決まった宝石が1つだけ積むことができます。宝石が置かれたマスに行き、自分の該当する装備に空きがあればそこに積み込むことができます。そして、該当する契約書があれば目的のマスに行ってこの宝石を捨てることにより、契約が達成されます。契約が達成されたとき、職人タイルを取ります。これもボーナスポイントにつながります。
 手番には、マスコマを移動させます。コマは道路でつながっている場所ならどこにでも行くことができます。ただし、街を越えて先に進むことはできません。街を越えて先に進む(これができたらボード上のすべてのマスに1回の手番で行くことができます)ことができるのは食料を持っているプレーヤーだけです。
 コマを移動させたら、移動先で1つのアクションを行います。4つの大きな街では装備または契約書が手に入ります。宝石が置かれているマス及び船が描かれたマスでは宝石が手に入ります。金袋の描かれたマスではコインが手に入ります。紋章が描かれたマスでは、条件がそろえば対応する契約を達成することができます。そのほか、街では食料を手に入れることができます。
 ゲーム終了時には、契約達成による得点(5または15点)、持っている職人タイルの色数による得点(10点/色)、それぞれの色の職人タイルを規定枚数一番最初に集めることにより手に入る工房タイルによる得点(0点または5点)、すでに獲得している工房タイルと同じ色の契約を達成した時に得られるボーナスポイント(10点)のほか、装備に残った宝石(1点)の合計で勝負が決まります。
いかに効率よくいろいろなものを獲得して、勝利点にしてゆけるかがポイントです。マスの置かれた宝石の組み合わせも重要です。可能ならできるだけ多くの宝石を一度に獲得したいわけですし、できるだけ多くの契約をまとめて達成したいわけです。行動の組み合わせを考えるのが楽しいきれいなゲームです。


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