貴族のつとめ
Adel Verpflichtet / alea社 / Klaus Teuber作
プレイ人数:2-5人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:60-90分
ワンポイントセールス:貴族の道楽の恐ろしさが分かる
1990年ゲーム大賞受賞。
貴族たちが自分たちの道楽と虚栄のため、なんだかわけのわからないものを集めます。もちろん大金を払って買うこともしますが、手に入らないものは泥棒を使ってまでも手に入れようとするのです。
ゲームはラウンドごとにどこで何をしたいかを、カードを使って指定します。指定は2枚のカードを使います。つまり、「どこで」「何を」したいかを伏せたカードで示します。
「どこで」には、オークションハウスと城があります。オークションハウスでは、コレクションを買うことができます。最も多くの小切手を一緒に置いているプレーヤーがコレクションを買うことができます。小切手の金額が最高でないプレーヤーは何もできません。オークションハウスのカードと一緒に泥棒のカードを置いているプレーヤーは、同じラウンドで誰かがコレクションを買ったら、その小切手を盗むことができます。同じラウンドで誰も小切手を出していなかったら何もできません。
城では、コレクションを見せびらかす、展示会が行えます。この展示会で価値があるコレクションを出せればポイントを上げることができます。このポイントを多く得ることがゲームの目的です。しかし、展示会には恐ろしいリスクが伴います。他のプレーヤーが城のカードといっしょに泥棒のカードを置いていたら、せっかくのコレクションの一部を盗まれてしまうのです。泥棒も安全とはいえません。誰も展示会を開かなかったら、獲ることができませんし、城といっしょに探偵のカードを置いているプレーヤーがいたら、泥棒はつかまって牢屋に送られます。釈放されるまでしばらく使えなくなります。そして、探偵は泥棒を捕まえられればポイントを得ることができます。
他のプレーヤーが何をねらっているか、何をしたがっているかを推理してゲームを進めます。駆け引きゲームの傑作です。しかし、少ない人数では面白みが減ります。5人がベスト、4人でもOKといったところでしょう。