チグリスユーフラテス
〜王たちの戦い〜
Euphrat & Tigris Wettstreit der Konige / Hans im Gluck社 / Reiner Knizia作
プレイ人数:2-4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:45分
ワンポイントセールス:ひとつの国に、同じ能力を持つ指導者は2人必要ない。
テーブルの上に財宝カード8枚を並べます。これがこのゲームに登場する8つの王国の元になります。これらの王国は、今後統合や分割を経験することになります。プレーヤーは、文明カードと、4つの指導者コマを持っています。指導者コマのマークがプレーヤーを表し、色が色々なグループの指導者を表しています。黒は国王、緑は商人、赤は神官、青は農民の指導者です。
プレーヤーは、一回の手番で2つのアクションを行えます。同種のアクションを続けて行ってもかまいません。カードをプレイするか、コマを配置または移動させるかです。
指導者コマは、カードの上に置くことができます。
カードは、財宝カードの下に順番に並べてプレイすることができます。カードがプレイされたとき、その国(列または塊)に同色のコマが配置されていたら、そのコマの持ち主が勝利点を獲得できます。手札から、同じ色のカードを出して、自分の前に表にして置きます。手札にこの色のカードがなければ、残念ですが、勝利点は得られません。ただ、該当する色のコマが置かれていなくて、国王のコマ(黒)が置かれている場合には、このコマの持ち主が勝利点を得ることができます。
なお、ひとつの王国(カードがつながった塊)には同じ種類の指導者が複数存在できません。同じ種類のコマがいる場合には、それらの間で戦いが起こります。すでに、置かれている色と同じコマを、その王国に配置した場合は、当事者間で戦いが起こります。戦いが仕掛けたほうが、手札から赤いカード(どの色で戦いが起こったかに関係なく赤のカードです)を表にして出します。防御側は、これを見て、同じ枚数出せれば防御成功ですし、出せない場合はこの国から追い出されます。負けたほうの指導者コマを取り除き、勝ったほうが出された赤いカードを1枚勝利点として受け取ります。
また、一番上の列のみ、列と列の間にカードを置くことができます。これにより二つの王国が合併しました。すると、いくつかの指導者が、戦うことになります。何しろ、ひとつの王国には同じ種類の指導者は2人必要内のですから。国王が2人いても、経団連の会長が2人いても困るのです。順番に戦います。戦いは、該当する色のカードで行います。まず、合併前のそれぞれの国にある該当する色のカードが持ち点です。それに手札からカードを付け足して、勝負を決めます。攻撃側は、先に手札から出すカード枚数を決める必要がありますし、相手より1枚でも多くないと勝てません。防御側は、後から手札から出す枚数を決めることができますし、同じ数で勝てます。
負けた指導者は、コマを取り除きます。そして、負けた側にあった該当する色のカードすべては、勝ったプレーヤーの勝利点として取り去られます。そして、手札から出したカードの1枚も勝利点となります。戦いが終わったあと、合併した国に財宝カードが2枚以上あれば、商人(緑)のコマを置いているプレーヤーは、手札の赤いカードと財宝カードを交換して、勝利点とすることができます。
なお、同じ色のカードが4枚続いて並べられたら、船のカードと交換できます。この船のカードには、2色の色が描かれており、これらの色の指導者をこの王国に配置しているプレーヤーは、手番ごとにその色の勝利点を獲得できるのです。非常にいいカードです。しかし、船に交換するため、その色のカード4枚がその国から取り去られているため、国の合併の際の戦いには不利です。
このほか、各プレーヤーは、破壊カードを1枚ずつ持っています。これを使って、一番上の段の国のつなぎ目を破壊し、分裂させることもできます。その後の合併の際の戦いを有利に進めるために、有効な手段となることもあるでしょう。
手番の終了時には、その手番でカードを使ったすべてのプレーヤーが手札の補充を行います。手札の補充に充分なカードが残っていなかったらゲーム終了です。
各プレーヤーは、自分の勝利点カードを色別に分けて数えます。財宝カードは、ジョーカーで、どの色のカードとしてもかまいません。4種類のカードのうち獲得した枚数が一番少ないものの数が、そのプレーヤーの持ち点です。持ち点が一番多い人が勝ちです。つまり、バランスよく得点する必要があるのです。(Knizia得意の勝利決定方法)
手札の運不運もありますが、周りの状況をよく考えて、戦いを仕掛けることが肝心です。戦いに負けることを恐れるより、勝つことを目指すべきでしょう。王国の合併のとき勝てれば、たくさんの勝利点が、一気に入るチャンスもあるのですから。こうして、文明は荒廃してゆくのだと実感できます。