明王朝
Ming Dynastie / Hans im Gluck / Bobert F. Watson作
プレイ人数:2〜4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:90分
ワンポイントセールス:コマを配置したいエリアと補充するカードとの関係がおもしろい。

 プレーヤーは、明王の皇子です。国内を渡り歩いて、いろいろな地域に自分の一族を配置して勢力を拡大するのです。
 ゲームは数ランドにわたって行われます。それぞれのランドの最初に、ゲームボードの端にあるエリアマスに一族コマを置きます。ここに置かれた一族コマは、皇子コマが対応するエリアに進んだとき、ゲームボードのその地域に移動させることができます。
 一族コマを配置した後、移動カードの補充ができます。ゲームボード端のエリアマスの横には、移動カードが1枚ずつ表にして置かれています。ここから順に選んで取ります。ただし、取れるのは、エリアマスの自分の一族コマが置かれたいる隣にあるカードだけです。あまり同じエリアに多くの一族コマを配置すると、カード補充の選択肢が限られてしまいます。カードが取られたら、ただちに山札からその場所に補充されます。カードには、いろいろなマークが描かれており、これはゲームボードのそれぞれの地域に境界線にも描かれています。皇子を隣りの地域に移動させる場合、その境界線に描かれているマークと同じマークが描かれてカードをプレイする必要があるのです。
 皇子の移動ラウンドでは、カードをプレイして皇子を移動させ、可能なら一族コマをボード上に移動させます。
 これを繰り返して、勢力を拡大するのです。
 ただし、2・4・6ラウンドの最後には、得点計算があります。それぞれの地域で一族コマを最も多く置いているプレーヤーと2番目のプレーヤーは、その地域にある都市のマスに、一族コマを移動できます。このとき一族コマを移動させた数だけ、それぞれのエリアのエリアタイルを受け取ります。エリアは6つあり、6種類のエリアタイル一組ごとに点数が入ります。そのあとで、都市にある一族コマを、その地域の何も描かれていないところに戻すことができます。得点計算が終わった後、都市に残った一族コマは取り除かれてしまうからです。ただし、都市に残すとその時点で得点が入ります。
 また、地域には寺院が一つずつあり、ここに置かれている一族コマは、その地域に配置されているコマとカウントされませんが、得点計算の時に加点されます。
 皇子の移動コースを考えて、一族コマをエリアマスに配置したり、移動カードを獲得します。また、ほかのプレーヤーがどの地域に力を入れているかよく見る必要があります。また、ほかの皇子コマがいる地域を通過することはできますが、そこに一族コマを配置することはできません。移動のタイミングも重要となります。
 プレイ時間90分と、じっくり型のゲームといえるでしょう。


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