セイラムの魔法使い
Der Hexer von Salem / Kosmos / Wolfgang Hohlben作
プレイ人数:2〜4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:60分
ワンポイントセールス:協力ゲームです。仲間の協力がいかに必要かがよくわかります。
アーカムホラーの世界です。闇の世界の旧支配者が闇の下僕たちを連れてやってこようとしています。彼はまだ海底都市にあるピラミッドに閉じ込められていますが、次元の割れ目を通ってこの世に出ようとしています。プレーヤー全員は、闇の下僕たちと戦いながら、次元の割れ目を見つけ、そこを完全にふさぎ、最後は旧支配者の力を抑えながら最も大きな次元の割れ目をふさいで、完全に旧支配者の脱出を防ぐことを目指します。これができればプレーヤー全員の勝利となりますが、できなければ旧支配者が闇から復活しプレーヤー全員の敗北となります。
ゲームはラウンド形式で進みます。ラウンドの最初には、ゲームに登場する7つの建物のうち大学を除く6か所のうちのいずれかに闇の下僕(クリーチャー)が出現します。クリーチャーは13種類各2枚ずつあります。それぞれのクリーチャーには、それと闘うためのアイテムが描かれています。このアイテムを持つプレーヤーはこのクリーチャーを倒すことができるというわけです。
次に各プレーヤーの手番です。手番にはまず手札の建物カードを1枚プレイして、その建物に移動します。建物カードは大学の建物カードをプレイするまで戻ってきません。もしその建物に他のプレーヤーのコマがいたら、そこでアイテムの交換が可能です。各プレーヤーは、アイテム3つとアーティファクト1個を持つことができます。そのあと、もしこの建物にクリーチャーがいたら、そのクリーチャーからの攻撃を受けます。ダイスを振り出た目のアイテムや体力を消費します。持っていない物の目が出た場合は、なにも失いません。その時点で、まだクリーチャーのカードに描かれているアイテムを持っていたら、そのクリーチャーを倒したことになり、このカードは捨てられます。
次にアイテムを使用することができます。魔法のメガネを捨てることにより、その建物の入り口タイルを見ることができます。もしそれが次元の割れ目なら、ゲーム終了までにアーティファクトで防ぐ必要があります。単なる壁をアーティファクトでふさいだらそれだけでプレーヤーの負けとなります。なお、入り口タイルが次元の割れ目かどうかは、ほかのプレーヤーに知らせることはできません。ミクロノミコンを捨てることにより、旧支配者カードを1枚表にすることができます。旧支配者カードは6枚ありますが、次元の割れ目から出ようとしているのは1枚です。他の5枚は影ですが、順番に1枚ずつめくらないと最後の旧支配者の正体はわかりません。ネクロコマがある位置に進むまでに6枚の旧支配者カードをすべてめくらないと、それだけでプレーヤーの負けとなります。エリクサーを捨てることにより、そのプレーヤーの精神力が1つ上昇します。各プレーヤーは元々6の精神力を持っていますが、いろいろなことによりだんだん下がってしまいます。0になってしまったプレーヤーはゲームから脱落です。しかしそのプレーヤーの負けが決まったわけではありません。目的が達成できればすべてのプレーヤーが勝ちとなります。目的のため犠牲になることもあるかもしれません。魔法使いのコマと同じ建物にいる場合は、短剣を捨てることにより、その建物にいるどんなクリーチャーでも倒せます。
最後にその建物に置かれているアイテムを1つ獲得することができます。このとき置かれている場所により、何らかの消費があるかもしれません。各建物は3つアイテムを置く場所がありますが、3つすべて取られてから補充になりますので、ダメージがあっても獲得する必要が出てきます。
全員が手番を終えたら、イベントカードをめくりその処理をします。
これを続けます。クリーチャーは、出ているだけではその建物に移動したときに戦うだけで、それほど恐怖ではありませんが、もしすでにいずれかの建物にいるクリーチャーと同じカードがめくられたら、大きなダメージが各プレーヤーを襲います。可能な限りクリーチャーを倒しておく必要があるのです。
本当の旧支配者カードが表になったら、そこに描かれているアイテムを持つプレーヤーは、海底都市に移動し旧支配者の力を抑え込むことができます。ただし、いったんここに移動したプレーヤーはゲーム終了までそこに居続けるほか何もできません。また、各ラウンドごとに精神力を1つ減らします。もちろん0になったらゲームから抜けます。このプレーヤーがいる間に、すべての次元の割れ目をふさぐことができたらゲーム終了です。すべての入り口タイルを表にし、間違いがなければプレーヤー全員が勝ちです。
それまでに、残っているプレーヤーが一人だけになったり、ネクロコマが次元の割れ目まで進んだりしたらプレーヤーの負けです。
なかなか、相手は強力です。簡単には勝たせてくれません。全員の役割分担など、はっきり決めて進めないと負けてしまうでしょう。