手荷物検査 | Hart an der Grenze | ||
Komos社 | Andre Zatz & Sergio Halaban作 | ||
プレイ人数 | 対象年齢 | プレイ時間 | |
3〜6人 | 10歳以上 | 45-70分 | |
ワンポイントセールス: 金属性トランクが豪華。 |
国境警備の保安官の目を盗んで、禁制品を持ち出すゲーム。
各プレーヤにカードを5枚ずつ伏せて配ります。カードには品物がひとつ描かれています。品物は6種類、合法的に持ち出せるのは、壷、マラカス、ソンブレロの3種類ですが、国境の向こう側でもそれほどの価値はありません。葉巻、テキーラ、遺跡美術品は持ち出しが禁止になっていますが、国境を越えると高く売れます。
プレーヤーの一人が保安官になり、保安官バッヂをつけます。保安官以外のプレーヤーは、配られた5枚の中から何枚かをトランクの中に入れてふたをします。そして、順番に保安官に何を何枚入れたか申告します。もちろん禁制品は申告できませんし、合法のものも1種類だけです。ただし、複数枚でもかまいません。壷が3枚とか、ソンブレロが2枚とかです。
それを聞いた保安官は、一人を指名してトランクを開けるよう支持します。もちろん申告と違ったり禁制品が出てきたら、それらを没収の上に罰金を支払う必要があります。ただし、罰金は国家のものなので保安官個人のものにはなりません。そこで、指名されたプレーヤーが申告と違うのが入っていたり、禁制品が入っている場合には保安官を買収して、トランクをあけないでおいてもらうことができるのです。金額は当事者間の交渉です。お互い足元を見られないように交渉します。
なお、一度指名する人を決めたらたとえ賄賂を受け取ってトランクの中身を見なくても、それでおしまいです。
もし、指名された人のトランクの中身が申告どおりだったら、申し訳ないということで補償金が出ます。ただ、これは銀行から支払われますので、保安官の出費にはなりません。
指名されなかった人は、無事国境を越えることができました。トランクの外に持ち出したカードを伏せたまま出してください。そして、全てのプレーヤーは手札が5枚になるように補充します。そして、保安官バッヂを左隣に渡してゲームを続けます。保安官バッヂが1周したらラウンド終了です。ここで持ち出せたカードを現金化できます。それぞれの価値に対して銀行から受け取ります。なお、このときに3枚までカードを売却せずにおくことができます。売却せずにおいたカードはうまくゆけば倍の値段で売却できるのです。これらのカードはトランクの下に入れ、他のカードと混ざらないようにします。次のラウンドは、所持金が一番少ないプレーヤーからです。これを3ラウンド行います。なお、3ラウンド中に保安官になったときに追加でできるアクションが2つあります。これらをゲームを通じて1回ずつ行えます。ひとつは「追加検査」でもう一人別のプレーヤーを指名して、そのプレーヤーのカバンを開けさせます。もちろん買収に応じても大丈夫です。もうひとつは、「差し押さえ」です。これは交渉の余地がありません。有無を言わさずトランクを開け、保安官が中身をチェックして申告したもの以外全て没収します。没収物は保安官の収入です。
3ランド終了して、持ち出したカードを売却し、残す3枚までのカードをトランクの下に入れたら、最終売却です。トランクの下のカードを全て出します。そして、品物ごとに売却できるかどうかチェックします。それぞれの品物には、何枚まで売却できるか決まっています。それぞれの品物につき一番多くそのカードをトランクの下に入れたプレーヤーから順に倍の価値で売却します。もし最大のプレーヤーが売却しても、まだ売却できるようなら、次に多く入れているプレーヤーが売却します。基準を超えてしまったカードはもう売却できません。無価値です。
これを全ての品物に対して行い、最終的に所持金が最大のプレーヤーが価値です。
保安官になったら、怪しい人物を見つけ徹底的に賄賂を出させ、旅行者のときは善良を装って示されてもたいしたものが入っていない顔をするのがポイントです。