暗黒の金曜日
Schwarzer Freitag / Kosmos / Friedemann Friese作
プレイ人数:2〜5人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:55分
株の大暴落を前に、いかにうまく売り抜けるかというゲームです。
株は当初安くまた値下がり要因がほとんど入っていません。そして、30倍ぐらいまで上がる可能性を秘めています。ただ、ゲームが進むにつれて値下がり要因がどんどん増えてゆき、ついには大暴落の可能性もあります。
そのほかに市場で購入可能なものは銀です。いったん購入した銀は売却できませんが、確実に少しずつではありますが値上がりします。乱高下の激しい株で儲けて利益を銀に代え、資産を増やすゲームです。株売却のタイミングを間違えると借金だけが残ります。
ラウンドごとに市場に一定の株がランダムに出ます。この時市場に多く出た株は値上がりし、出なかった株は下がります。
手番になったら4つのうちの1つだけのアクションを行います。
いずれかのチャートに置かれている株券が5個になったら(購入チャートでは増えて、売却チャートでは減って)、価格変動が起こります。プレーヤーは当初資金を全く持っていません。ゲーム中に借金を受け取ることができますが、価格変動が起こるたびに利息を支払う必要があります。その後で、ランダムに一定枚数の株券を袋から引き、ここに出た株券の枚数によりそれぞれの株の価格が変動します。その後で、ちょうど5枚になっているチャートの株券を袋に入れます。つまり、購入チャートの株が袋に入った場合は、将来購入された株が上がる可能性が上がったのかもしれません。ただ、プレーヤーの手元にその株があるので、一概に可能性が高いとは言い切れません。また、売却チャートの株が袋に入った場合は、売却された色の株は袋に入らず、そのあと値上がりが期待できないかもしれません。ただ、市場には残っているので、そのあと上がる可能性があります。また、売却チャートにより価格変動が起こった場合には、株の直接的な値下がり要因になる黒いマーカーが袋に入ります。これは、株価が一定以上に上がった場合にもこの黒いマーカーが入ります。したがって、ゲームが進むにつれて値下がり要因がどんどん増えるのです。そして、価格変動時に袋から引いた株に黒いマーカーが含まれていると株価が落ちます。ゲーム後半になって、大量の黒マーカーが出ると大暴落になることもあるのです。
その間、銀は地道に値上がりを続けます。また、株の大暴落が起こると同時に急伸します。このタイミングが大事なのです。「まだ大丈夫は、もう危ない」
手軽なゲームとは言い難いのですが、じっくり楽しめるゲームです。