砂漠の王子
Im Reich der Wustensohen / Kosmos / Klaus Teuber作
プレイ人数:3〜5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:60分
ワンポイントセールス:ゲームの基本システムは名作「エントデッカー」と同じ

 オアシスを求めて砂漠を旅するゲームです。各プレーヤーはラクダのコマをひとつ持っています。これがプレーヤーの位置を表しています。ゲーム開始時にはテーブル上にスタートタイルを十字に並べます。これは通常のタイル11枚×11枚でできています。この11枚×11枚の正方形がゲームエリアです。この外側にタイルが置かれることはありません。各プレーヤーは任意のスタートタイルの上に自分のラクダコマを置いてゲームスタートです。
 手番の最初に自分のラクダコマを移動させることができます。砂漠の上ならどこまでも移動することができます。ただしオアシスを出入りするところは白い線が描かれており、ここは一度だけ隣のタイルまでしか移動できません。移動の最後は必ずタイルの中央になります。移動したタイルの隣に空き地がある場合は、伏せられているタイルを1枚めくり、隣接する空き地に配置することができます。このとき、砂漠は砂漠と、オアシス(緑の部分)はオアシスと接するように配置する必要があります。隣接する空き地にどのようにしても置けない場合を除いて必ず配置する必要があります。どうしても置けない場合は、自分の前に表にして置いて手番が終了となります。これらのタイルは、あとの手番で伏せたタイルをめくる代わりに使うことができます。ただし、自分の前におけるタイルは3枚までなので、3枚前に置いているプレーヤーは、これらのタイルを使う必要があります。そして新たに配置したタイルに移動することができます。この新たに配置したタイルにオアシスが描かれていたら、そこに自分の探検家コマ1個を配置することができます。オアシスに探検家コマを配置することにより、そのオアシス全体が発見された時に何らかの利益を得ることができるかもしれないのです。オアシスが描かれているタイルには、そのオアシスで獲得できるものが描かれているものもあります。
 各プレーヤーはそれぞれ4つの探検家コマを持っていますが、それぞれ高さが違います。そしてその高さはほかのプレーヤーの探検家コマの高さとも違います。つまりゲームに登場する探検家コマはすべて高さが違うのです。
 タイルを配置して、オアシス全体が発見されたら(周りが砂漠で完全に囲まれた形になったら)、まずそのプレーヤーが探検家コマを配置してから、それぞれの探検家がどれを獲得するかを決めます。これは探検家コマの高さの順番に決めます。ただし、最も高い探検家コマは水をひとつ捨てないと何も得ることができません。つまり一番いいものを獲得するチャンスですが、水が必要なのです。2番目以降の高さの探検家は、最も高い探検家が水を消費したかどうかにかかわらず、水を消費することなく順番に何かが獲得できるかもしれません。オアシスで獲得できるものは、4種類の商品、それら商品の相場情報、ラクダ、水です。そのオアシスに描かれているものを順番に獲得します。オアシスに描かれているものより探検家コマが多い場合には、低い探検家はなにも獲得できないかもしれません。商品の相場情報を選んだプレーヤーは、+2〜-2の数字が書かれている裏向きの情報タイル1枚を取り、内容を確認して相場ボードのいずれかのマスに伏せて置きます。商品は通常4の価値がありますが、この商法タイルにより価値が変動するのです。また、各プレーヤーはゲームスタード時には2頭のラクダを持っており、それぞれ2つずつの商品を運ばせることができます。5つ以上の商品を獲得した場合、新たなラクダを獲得しておかないと、いずれかの商品を捨てるしかありません。水は砂漠では貴重です。いろいろ役に立ちます。
 ゲーム終了時に、自分のラクダが運んでいる商品の価値を合計して最も大きいプレーヤーの勝ちです。
 ゲームの流れの中で、何を獲得するのが有利かよく考えて遊びます。


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