シカゴエクスプレス
Chicago Express / Queen Games / Harry Wu作
プレイ人数：2〜6人
対象年齢：12歳以上
プレイ時間：60分
ワンポイントセールス：株を使った鉄道ゲームでは非常にプレイ時間が短い

　各プレーヤーは投資家です。鉄道株に投資し、投資された資金で鉄道網を伸ばしたり、鉄道がつながった都市を発展させることにより鉄道収益を上げ、配当金を得るものです。
　手番になった時にできることは3種類です。

• 鉄道会社に残っている株券を競りにかける。これが鉄道会社のほぼすべての収入源です。売却で受け取った資金は各鉄道会社のボードに置きます。株券を売却した資金で鉄道網を広げます。したがって投資家も株券を安く買うことだけを考えてはいけません。投資資金が少なすぎると鉄道網が広がらないのです。本当にその鉄道会社を大きくしたいなら、それなりの投資が必要になります。
• 路線を広げる。少なくとも1株持っている鉄道会社の鉄道網を広げることができます。これにはもちろん資金が必要です。株を売却した資金をつかって3マスまで広げることができます。このとき広げる先が都市または山岳地帯の場合、その鉄道会社の収益が上がります。
• 都市または山岳または森林の開発を行う。少なくとも1株持っている鉄道会社の鉄道網がつながっている、都市・山岳・森林を一ヶ所開発できます。都市または山岳を開発すると、そこに乗り入れているすべての鉄道会社の収益が上がります。森林を開発すると鉄道会社に現金収入が入ります。鉄道会社が資金不足に陥った時に、株を売却せずに資金を手に入れる唯一の方法です。

　ラウンドごとに、株券の売却は3度まで、路線の拡張は5度まで、開発は4度までしかできません。売却・拡張・開発の3種類のうち2種類が限界に達しようとしたらラウンドが終了となり、株配当がおこなわれます。各鉄道会社の収益合計を発行株数で割ったものが一株当たりの配当となります。この配当は、銀行から支払われます。（鉄道会社の資金は減りません）
　ゲームは数ラウンドを経て終了します。最終的に現金を一番多く持っていたプレーヤーの勝ちです。
　各鉄道会社は個人のものではありませんので、それぞれの鉄道会社で投資家どうしが協力する必要があるかもしれません。また、株を競りにかけることはその鉄道会社の資金を増やすだけとは限りません。一株当たりの配当金を下げる役目もあります。他のプレーヤーの懐具合をチェックすれば安く競り落とせるチャンスがあるかもしれません。
　基本的に運の要素は全くないゲームですが、プレイ時間が60分と比較的短く設定されています。

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