クーハンデルマスター
Kuhhandel Master / Ravensburger / Rudiger Koltze作
プレイ人数:3〜6人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分
ワンポイントセールス:定評あるロングセラーゲームの上級バージョン
「ハゲタカのえじき」と並ぶラベンスバーガーのロングセラーカードゲーム「クーハンデル」の上級バージョンです。というより、上級バージョン付きといった方がよいかもしれません。なぜなら、このセットで元のクーハンデルも遊べるからです。
クーハンデルは、カードデザインのような牧歌的なゲームではありません。競と取引の厳しいゲームです。しかし駆け引きゲームの好きな人にはしびれるものがあります。
クーハンデルマスターになって2種類のカードが追加されました。悪そうな顔をしたネズミのカードと、星がきらきらしている特典カードです。
ルール上の大きな違いはお金カードの「0」です。以前はこれは取引の時にブラフ用に使うだけのものでしたが、今回は1枚のお金カードとして扱われます。したがって取引に使っても戻ってきません。
競で特典カードがめくられたら、手番プレーヤーは、10からゆっくりカウントダウンしてゆきます。そして、このカードを欲しいプレーヤーは適当なところでこのカードを取ります。その時に呼ばれていた数字枚数のカードを手番プレーヤーに支払ってこのカードを得るのです。これはカード枚数であり、金額は関係ありません。なお、これも通常通り手番プレーヤーが逆に競り落としたプレーヤーにその枚数支払うことによりこの特典カードを手に入れることができます。特典カードは各動物につき1枚で、獲得したカードはほかのプレーヤーに取られることはありません。そして1枚で250ポイントになり、同じ動物カード4枚組を取ったらさらにボーナスが得られます。
ネズミカードは4枚あり4枚そろったら、得点計算時にそろっている4枚組の動物カード相殺する必要がります。競でこのカードがめくられたら、手番プレーヤーの右隣から順番にすべてのプレーヤー(手番プレーヤーも含む)がこのネズミカードを引き取るか、いやならお金カードを1枚伏せて出します。ネズミカードを引き取る場合には、すでに出されているお金カードも一緒に受け取ります。ネズミカードの取引は、もちろん金額が少ないほうがネズミカードを引き取ります。
このほかルールの変更で意外に大きいと感じたのは、取引の場合手番プレーヤーが先にお金カードを出し、それに対して相手がそのお金カードを取り対象となってりる動物カードを渡すことができるのです。このため、手番プレーヤーの値付けがより難しくなったように感じました。
元々、素晴らしいゲームですが、より楽しくなったように感じました。