ヴィネータ
Vineta / Winning Moves / Fabiano Onca, Maurichio Gibrin and Mauricio Miyaji作
プレイ人数:2〜6人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
ワンポイントセールス:神も自己利益を優先すると恐ろしい。

 ヴィネータ島は、神の怒りにふれて沈められたとされる、伝説の島です。
 プレーヤーは、この島を沈めてしまった神です。それぞれの神は、自己利益のため、一部エリアと、一部民族だけは助けようとします。ゲームを開始前にタイルが配られ、それぞれのプレーヤーはどのエリアを守るか、どの民族(家のコマの色)を少しでも救おうとするかが決まります。もちろん他のプレーヤーにはわかりません。
 ゲームは8ラウンドにわたって行われます。ゲーム開始時には9つのエリアがあり、毎ラウンド1つのエリアが沈められて、最後にひとつのエリアだけが残るのです。
 それぞれのラウンドでは、各プレーヤーに通常3回ずつのカードプレイのチャンスがあります。まずすべてのプレーヤーがカードを1枚伏せて出します。これがこのとき使うカードです。そしてスタートプレーヤーから始め、順番に表にしてプレイします。そして、最初にカードをプレイするプレーヤーが左隣に移って、同様にすべてのプレーヤーが伏せて出した後、カードプレイを続けます。
 数字が書かれたカードは、どのエリアを沈めるかを投票するカードです。沈めようとするエリアに自分のマーカーを置いて、自分の前に数字が描かれたカードを表にしておきます。また、すでに誰かがどこかのエリアを沈めようとしている場合には、そのプレーヤー前に自分の数字が描かれたカードを並べることもできます。つまりそのエリアが沈むことに賛成したわけです。
 こうして、通常3枚ずつプレイした後、どのエリアが沈むか判定します。置かれている数字の合計が最も多いエリアが沈みます。このとき、このエリアが沈むことに賛成したプレーヤーにそこに置かれている家のコマが分配されます。これは、カードが置かれた順番に取ります。カード枚数が家の数より多い場合には、賛成していても、コマが獲得できない場合もあります。逆にコマの方が多い場合には、先に置いたプレーヤーから順に残ったコマを取ります。
 このほか別の能力を持ったカードもあります。まず、コマを移動させるカードが数種類あります。沈みそうなエリアに他から移動させるカード、逆に沈みそうなエリアから脱出させるカード、2つのエリア間で、自由に移動させるカードなどです。これをプレイして、獲得するコマの数を変化させたり、自分場守るべき民族を助けたりします。そのほか、投票されたカードを勝手に移動させたり取り除いたりするカードもあります。また、通常3回ずつするカードプレイの回数を増やしたり減らしたりできるカードもあります。
 エリアが沈んだ時に獲得できるコマは1個1ポイントになりますので、できるだけ多く獲得できる手段を考えます。
 最後に、残ったエリアにより得点があります。このエリアを守っていたプレーヤーにボーナスポイントが入ります。また、そのエリアに残っているコマを守っているプレーヤーにも得点が入ります。
 まず、その時プレイするカードを選ぶ必要があります。そして自分の番になった時に、そのカードをどう使うかを決める必要があります。また、自分が賛成したエリアが沈んでくれないと、コマが手に入りません。このあたりの兼ね合いが面白いポイントになります。


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