エスナプール宮殿
Der Palast von Eschnapur / Amigo / Inka & Markus Brand作
プレイ人数:2〜4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分

ワンポイントセールス:宮殿の建設に携わるには、賄賂が重要。

 エスナプール宮殿を建設するゲームです。この建設に携わるには、高官への賄賂が重要となります。ラウンドの最初に、各プレーヤーは5人の高官にそれぞれどれだけの賄賂を贈るか決め、お金カードを伏せて示します。そして、どの宮殿の建設を行いたいかを、これもカードを伏せて示します。全員がこれを行ったら順番にわいろ額を公開してゆきます。最初の高官に最高額を送ることにしたプレーヤーは、他のプレーヤーのひとりの高官に送る賄賂を阻止できます。このプレーヤーのその高官への賄賂のお金カードの上にマーカーを置き、このラウンド公開できないようにします。なお、最高額が複数いる場合には、単独で最高額の賄賂を贈ることにしたプレーヤーに権利が移ります。権利を得たプレーヤーの賄賂は銀行に置かれますが、権利を得られなかったプレーヤーの賄賂はそれぞれのプレーヤーのボードに残されたままになります。
次の高官に、単独で最高額の賄賂を贈ったプレーヤーは、このラウンド建設できない建物をひとつ選ぶことができます。このゲームではプレイ人数により最大8つの建物が建設されますが、そのうち一つがこのラウンド建設できないようになります。
次の高官への賄賂は全員が受け取ってもらえます。送った額と同じ数の建築資材を受け取ります。ただし、同額が複数いる場合にはそれが半分の数になります。
4番目の高官に単独で最高額を送ったプレーヤーは、建設時の手番順を決めることができます。つまり、各プレーヤーが何番目に建設や収入の受け取りができるかを決められるのです。建設は、ラウンドの初めに決めた建物に、受け取った資材すべてを置くことになります。このとき各建物のマスに書かれている数字の小さいところから順に置きます。このとき、お金マークが描かれているマスに置くこともあります。その時点で少なくとも1個その建物に建築資材を置いているすべてのプレーヤーは、そこに書かれているお金を受け取る権利があります。また、ひとつの建物のマスにすべて建築資材が置かれたら、その建物に少なくともひとつ建築資材を置いているすべてのプレーヤーは、そこに書かれている数字の収入を得る権利があります。ただし、得られるお金は銀行にあるお金カードの範囲内です。お金カードが不足していたら、その一部またはすべてを得られないプレーヤーも出てきます。ひとつの建物が完成したら、得点計算がおこなわれます。それは、各プレーヤーがその建物に置いている建築資材のマスのうち、最も大きな数字にその建物に置いている自分の建築資材の数を加えたものです。
最後の高官へ、単独で最高額を送ったプレーヤーは、いずれかの建物に建築資材を一つ他の建物に移動させることができます。
ここで、賄賂に使われなくプレーヤーのボードに残ったお金カードを各プレーヤーが合計し、その分特権マーカーを進めます。そしてお金を銀行に置きます。この特権マーカーで示された数字は、今後特権タイルの購入に使用できます。特権タイルはそれぞれ1回ずつの使いきりです。しかし、効果が大きいものが多く、これを使うタイミングも非常に重要です。
お金カードは1〜5までしかなく、それぞれの高官に対して1枚ずつ伏せておくため、同額になる可能性が大きくなっています。また、通常ラウンドごとに5枚のお金カードを使いますが、建設の途中で得られる以外にお金カードを得る手段はありません。このタイミングを考慮して使う必要があります。
自分だけでなく、各プレーヤーの思惑を考慮して戦う必要のあるゲームです。


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