スコットランドヤード Schotland Yard
Ravensburger社
プレイ人数 対象年齢 プレイ時間
3〜6人 10歳以上 45分
ワンポイントセールス:
捜査会議が楽しい。その捜査会議をミスターXも聞いている

 1982年ゲーム大賞受賞。名作といえるゲームです。
 プレーヤーの一人が「ミスターX」となり、ゲームボード上のロンドンの街を逃げます。残りのプレーヤーは、それを追う捜査官です。捜査官は互いに連絡を取り、相談しながら見えない敵、ミスターXを追います。
 ゲームボード上のロンドンの地図には、バスおよび地下鉄路線図が描かれています。まず、各プレーヤーは、出発点が書かれたタイルを裏にしたまま引きます。捜査官たちは、その位置に自分のコマを配置します。ミスターX役のコマは配置しません。しかし、ミスターXはその位置を確実に把握しなければなりません。そのためにもミスターX用のバイザーは有効です。これで視線をごまかすのです。
 スタート位置が決まったら、まずミスターXが移動し、そのあと捜査官たちが順番に移動します。移動方法は、地下鉄、バスまたはタクシーです。地下鉄とバスは路線に沿って次の駅まで移動できます。もちろん、地下鉄駅にいないと地下鉄には乗れません。タクシーは、路線に関係なく移動できますが、一度の移動では隣接する場所だけです。
 ミスターXは、移動先を「移動ボード」に書き込み、それをそこに移動したときに使ったチケットで隠します。つまり地下鉄で移動したら地下鉄チケット、バスならバスチケット、タクシーもタクシーチケットで隠します。捜査官たちは、ミスターXがどこからどこへ移動したのかは分かりませんが、何を使って移動したかはわかります。地下鉄チケットが置かれていれば、地下鉄の駅のあるところから地下鉄の駅のあるところへ移動したのです。次の移動でバスチケットを使ったら、地下鉄とバスの両方の駅がある場所から移動したことがわかります。
 捜査官も、同様にチケットを使って移動します。ただし、捜査官たちにはチケットの枚数に制限があります。どれかのチケットがなくなった時点で、その移動手段は使えなくなります。また、捜査官たちが使ったチケットはミスターXに手渡されますので、ミスターXはチケット不足になることはありません。
 ミスターXは常に隠れているわけでもありません。ゲーム中に決まったラウンドで4度姿を現します。このときには、居場所を明らかにしなければなりません。このときは、捜査官にとってチャンスです。包囲網を作って逃げられないようにしなければなりません。ミスターXがいる場所に捜査官が入るか、捜査官がいる場所以外にミスターXの移動場所がなくなったら、逮捕されたことになります。
 ゲーム終了ラウンドまで、つかまらずにいたらミスターXの勝ちです。途中で捕まえることができたら、捜査官全員が勝ちになります。
 捜査官の推理と、捜査会議が楽しいゲームです。ミスターXはその裏をかく逃走を目指します。推理があって追い詰められると、ドキドキしますが、まったく違った推理を捜査官たちがしている場合には、笑いをこらえるのがたいへんです。


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